厳しすぎる糖質制限は身体に悪影響を及ぼす

近年ダイエットや健康を気にする方などを中心に糖質制限ダイエットが大ブームになっています。
糖質制限を長期行ったり危険なほど過剰に厳しく行っている方はこの糖質制限の厳しすぎに少し配慮する必要があります。

そもそも人気を博している糖質制限のおおまかな内容は主食であるごはんを食べないことにより必然的にエネルギーが減少するので、ダイエットにつながるというメカニズムです。
しかし、ここでおさらいしたいのが国が推薦する糖質の量です。
国が日本人が1日に摂取するように推薦している糖質はエネルギーの約6割を占めます。
ですが、極端な糖質制限を行っている方や、長期行う中で危険なまでに自己流になり厳しくなりすぎている糖質制限では、この6割を遥かに下回っている状態が伺えます。

実際に研究データでも厳しすぎる糖質制限は脳卒中の危険性を高めるリスクがあるという結果を出しています。
その理由は、ただ糖質を減らした糖質制限を行っても私たちはその必要となるカロリーを補うためにたんぱく質や脂質を過剰に摂取してしまいがちになるからです。
この多くとりすぎたたんぱく質や脂質は、血液中の脂質をかえって増加させてしまうだけなく、体の臓器である腎臓などにも影響を与え負担をかけてしまう可能性も浮上してきます。

厳しすぎる糖質制限ではなく理想的な形の糖質制限ダイエットの食事内容は、その主食の抜き方に注目です。
1食あたりご飯を約90グラム、おにぎりでは1個分に可算される量を摂取するようにすることです。
ご飯90グラムの糖質は30グラムです。
理想的な1食あたり90グラムのご飯で3食合計の糖質量は100グラムを下回っているのがわかります。
この糖質の量は一般的な制限を行っていない食事内容と比較しても半分にも及びますので、無理なく糖質の制限を行うことが叶います。

制限という形に縛られるのではなく、出された主食を半分だけ食べておかずは十分にお腹が満たされるまで食べるという、食事への意識に目を向けた発想が、体調を崩さずに継続して行うことができる秘訣です。

長期的な糖質制限ダイエットが危険な理由

糖質制限ダイエットはトレーニングと並行して実施し、筋肉質な肉体を得るために有効ではありますが、自己流での過剰な制限はリスクがあります。
過剰に食事量が多い場合やご飯など炭水化物や甘味類を摂取していた人が糖質を減らすのは良しとしても、口にしないなど極端に制限することは問題です。
炭水化物を抜いてしまうと食事のバランスは崩れ、栄養バランスは崩壊します。

穀類などの炭水化物や野菜・果物などの糖質を毛嫌いすると、摂取されるはずの食物繊維やビタミン類、ミネラルなどが不足しがちで、体調不良の原因になります。
脂肪を燃焼させるためにも糖質は必要なので、糖質を制限し過ぎるとダイエットなのに脂肪が燃焼されないという悪循環にも陥ります。

長期的に主食を減らして肉類を増やすと、たんぱく質だけでなく脂肪類、飽和脂肪酸やコレステロールが増え、血液ドロドロのリスクが高まり、動脈硬化や高コレステロール血症など循環器疾患の可能性があります。
中性脂肪や悪玉コレステロールが増加し、せっかくのダイエットで健康を損ねる、血栓ができやすくなり心筋梗塞や脳梗塞・脳卒中などを引き起こすなど本末転倒です。
おかず中心の食事になると、おのずと塩分摂取も増え高血圧など生活習慣病のリスクも出てきます。

糖質・炭水化物は人間の肉体には必要な栄養素であり、決して排除すべき悪者ではありません。
糖質は重要なエネルギー源でありスポーツには欠かせませんし、車のガソリンのようなもので過剰に制限し過ぎると身体が動かせなくなります。
疲れやすくなり疲労からの回復も遅く、ケガを引き起こす原因にもなりがちです。

肉体だけでなく脳の働きにも悪い影響があり、集中力や持久力も落ちますし、咄嗟の判断力など頭の回転が衰えることにもなります。
減量効果の高い糖質制限ダイエットは糖尿病治療などにも有効ですが、長期にわたり自己流で過激に実施するのは危険です。